テレワークは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方として定着しつつあります。
しかし、作業する場所の選択に悩む方も多いのではないでしょうか。
自宅でのテレワークは通勤時間が不要で便利な反面、仕事とプライベートの境界があいまいになることが懸念点です。
そこで、テレワーク専用のオフィスが魅力的な選択肢となります。
必要な設備が整っており、集中できる環境のため、効率的に業務を行えるでしょう。
しかし、オフィスにも賃貸やレンタル、シェアオフィスなどがあり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、テレワークに適したオフィスの種類や選び方、具体的なおすすめ物件を紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたに合った理想的なテレワーク環境を見つけるための参考にしてみてください。
テレワークの概要

テレワークとは、Tele(離れる)とWork(仕事)を組み合わせた造語で、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用して、従来のオフィスに縛られることなく、場所や時間を有効活用した、柔軟な働き方のことです。
場所にとらわれない、様々な仕事のスタイルが可能となり、自宅やカフェ、サテライトオフィスなど、さまざまなシチュエーションで業務を行うことができます。
他にもテレワークのメリットととして、通勤時間の削減によるタイムパフォーマンスの向上、ワークライフバランスの向上、地方在住者の雇用機会の拡大などが挙げられます。
一方で、コミュニケーションの取りづらさや、業務の進捗管理の難しさなどの課題もあります。
コロナ禍の収束に伴い、一部の企業ではテレワークを中止し、従来の出社体制に戻す動きも見られます。
しかし、働き方改革や生産性向上、優秀な人材の確保といった観点から、テレワークに対する社会的なニーズは依然として高いため、今後も導入企業は増加すると予想されています。
テレワークを行う場所4選

テレワークを行う場所として、主に以下の4か所が挙げられます。
- 自宅
- カフェ
- 滞在先(旅行先)
- オフィス
それぞれの特徴や環境を踏まえて、最適な場所を選ぶことが重要です。
1.自宅
テレワークの形態としてもっとも一般的なのが、自宅での業務です。
自宅の一室を仕事専用スペースとして確保したり、リビングの一角にパーテーションを設置して作業スペースを作ったりすることで、業務環境を整えられるでしょう。
自宅でのテレワークのメリットは、通勤時間が不要で、すぐに仕事を始められることです。
また、自らの好みに合わせて作業環境を整えられる点も魅力でしょう。
一方で、仕事とプライベートの切り替えが難しい点がデメリットです。
家族がいる場合は作業に集中できない可能性もあるため、しっかりとした環境づくりが必要でしょう。
2.カフェ
カフェでのテレワークは、自宅で集中できない方に特におすすめの選択肢です。
適度な雑音や人の存在が、かえって作業の効率を上げることもあるでしょう。
Wi-Fi完備で電源も使えるカフェが増えており、作業がしやすい環境が整っています。
ただし、機密情報を扱う業務は情報漏えいのリスクがあるため避けたほうが良いでしょう。
また、混雑時は席の確保が難しい上に、長時間の利用ができない場合もあります。
さらに、飲食代が必要なため、コスト面も踏まえた利用検討が必要です。
3.滞在先(旅行先)
近年注目を集めているのが、旅行先でテレワークを行う「ワーケーション」というスタイルです。
ホテルの客室やリゾート施設内の作業スペースを利用することで、リフレッシュしながら仕事を進められます。
Wi-Fi環境が整った宿泊施設も増えており、快適に作業できる環境です。
また、仕事の合間に観光を楽しめるため、モチベーション維持にもつながるでしょう。
ただし、旅行気分が先行してしまい、仕事とプライベートの切り替えが難しくなる可能性もあります。
事前に作業環境の確認や、スケジュール管理をしっかり行うことが重要です。
4.オフィス
テレワークでも、オフィスでの作業スタイルを選ぶことが可能です。
会社のオフィスとは別に、テレワーク専用のオフィススペースを借りる方法が増えています。
オフィスでの作業のメリットは、仕事だけに集中できる環境です。
必要な設備がそろっており、他の利用者も仕事モードのため、自然と作業に集中できます。
費用は発生しますが、自宅やカフェと比べて、より確実に生産性を上げられるでしょう。
また、他の利用者とのネットワーキングの機会が得られるのも魅力です。
テレワークで利用するオフィスの選択肢5つ

テレワークで利用するオフィスには、以下に挙げた5つの選択肢があります。
- 賃貸オフィス
- レンタルオフィス
- シェアオフィス
- サテライトオフィス
- コワーキングスペース
それぞれ特徴が異なるため、詳しく見ていきましょう。
1.賃貸オフィス
賃貸オフィスは、不動産会社などと契約して利用するオフィススペースです。
テレワークの拠点として活用する場合、内装や機器の設置など自由度が高い点が特徴として挙げられます。
一方で、利用開始時には机や椅子、Wi-Fi環境など必要な備品を自分でそろえなければなりません。
また、契約期間が比較的長く、敷金・礼金などの初期費用も発生します。
そのため、賃貸オフィスは長期的な利用が見込まれる場合の有力な選択肢となるでしょう。
テレワークを本格的に始める企業や、独立して事業を行う個人事業主などにおすすめです。
2.レンタルオフィス
レンタルオフィスは、個室のオフィスを契約して利用するサービスです。
机や椅子、Wi-Fi環境などが最初から整っているため、すぐに業務を始められる点が魅力です。
多くの施設では共有のミーティングルームやリフレッシュスペースも完備されており、メリハリのある働き方もできます。
短期契約から長期契約まで柔軟に選べて、初期費用も抑えられるため、テレワークを始めたばかりの方や、試験的な導入を検討している企業にもおすすめです。
3.シェアオフィス
シェアオフィスは、1つの空間を複数の利用者でシェアしながら使用するスタイルのオフィスです。
開放的な空間で他の利用者と同じフロアで作業を行うため、カフェのような雰囲気で仕事ができます。
ただし、機密情報を扱う業務や、電話での打ち合わせが多い場合は、プライバシーや情報漏えいのリスクに注意が必要です。
料金は比較的リーズナブルなため、オフィスにかかる料金をできるだけ抑えたい方、机と椅子さえあれば仕事ができる方、周りに人がいる環境のほうが集中できる方に向いています。
4.サテライトオフィス
サテライトオフィスは、企業が本社とは別に設置する地域の拠点オフィスです。
通常の職場と同様の環境が整っています。
基本的に企業が賃料を負担するため、テレワークのオフィスにかかる個人負担は少ないでしょう。
また、通勤時間の短縮や、ワークライフバランスの改善にも効果的です。
特に、自宅やよく行く場所の近くに会社のサテライトオフィスがある場合は、積極的に活用すると良いでしょう。
5.コワーキングスペース
コワーキングスペースは、他の利用者との交流や協業を重視した共有オフィススペースです。
レンタルオフィスやシェアオフィスと似た特徴もありますが、コミュニティ形成に重点を置いている点に違いがあります。
具体的には、定期的に開催されている交流イベントやセミナーなどが挙げられるでしょう。
異業種の人との出会いを通じて事業の成長や拡大を目指している方や、刺激的な環境で働きたい方、フリーランスや起業家同士のネットワークを作りたい方におすすめです。
テレワークに最適なオフィスの選び方3つ

テレワークの普及に伴い、自宅以外での作業場所として、オフィスを検討する方が増えています。
しかし、オフィスといってもさまざまな種類があり、どのような基準で選べば良いか迷われる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、テレワークに最適なオフィスの選び方を3つ紹介します。
- 料金の安さで選ぶ
- 立地の良さで選ぶ
- サービスの充実度で選ぶ
この視点を参考に、ご自身の優先順位に合わせて比較・検討してみてください。
選び方1.料金の安さで選ぶ
テレワーク用のオフィスを選ぶ際、もっとも重視したい点の1つが料金の安さです。
特に個人やスタートアップ企業など、コストをできるだけ下げたい場合は、月額費用を抑えられる物件を選びましょう。
料金が安ければ、支出に対するストレスが少なくなり、より業務に集中できます。
また、契約期間を長めに設定することで、割引が適用されるケースもあるでしょう。
ただし、料金の安さだけを重視すると、自分が必要なサービスが受けられない可能性もあります。
Wi-Fi環境や空調設備、セキュリティ面など、業務に必要不可欠な要素は確実に確保されているか、事前に確認しましょう。
選び方2.立地の良さで選ぶ
テレワークでは、通勤時間の短縮がメリットとなるため、オフィスを選ぶ際は立地の良さを重視すると良いでしょう。
特に、最寄り駅からの距離や、自宅からのアクセスのしやすさは重要なポイントです。
立地が良くないオフィスを選んでしまうと、通勤時間が長くなり、テレワークの利点が失われます。
また、アクセスの悪さから利用頻度が下がり、結局は自宅での作業に戻ってしまう可能性もあるでしょう。
理想的なのは、自宅から徒歩圏内か、電車やバスで30分以内でアクセスできる場所です。
また、周辺の飲食店や商業施設の充実度も踏まえて、オフィスを選ぶと良いでしょう。
立地選びは、長期的な利用を考える上で重要な要素です。
選び方3.サービスの充実度で選ぶ
オフィスを選ぶ際の3つ目のポイントは、サービスの充実度です。
テレワークでは、快適な作業環境を確保することが生産性向上につながるため、単なるデスクスペース以外の付加価値にも注目する必要があります。
具体的には、以下をチェックしましょう。
- 高速Wi-Fi
- プリンター
- スキャナー
- 会議室の予約システム
- ブース席の予約システム
- 休憩スペース
- カフェスペース
上記に加えて、24時間利用可能か、予約なしで利用できるかなど、利用条件の柔軟性も重要です。
特に共有スペースの充実度は、リフレッシュや他の利用者とのコミュニケーションの機会を生み出す重要な要素となります。
テレワークによる孤独感を軽減し、より快適な働き方を実現するためにも、サービス面での充実度は慎重に確認・検討しましょう。
【テレワークのオフィス】おすすめ5選

テレワークに特におすすめなオフィスは、以下の5つです。
- リージャス恵比寿ビジネスセンター
- TOKYOシェアオフィス墨田
- OFFiTs淀屋橋
- OFFiTs本町
- billage OSAKA+ 大阪センタービル
それぞれのオフィスの特徴について、詳しく見ていきます。
料金プランや利用条件、設備内容などを確認することで、あなたに最適なテレワーク環境が見つかるでしょう。
(1)リージャス恵比寿ビジネスセンター
リージャス恵比寿ビジネスセンターは、恵比寿駅西口駅前ロータリーの正面に位置する、テレワークに最適なレンタルオフィスです。
JR恵比寿駅から徒歩1分という抜群のアクセスを誇り、ビジネスパーソンが時間を最大限に活用できる立地にあります。
特徴は、JR山手線をはじめ、日比谷線・東横線・埼京線の計4路線が利用可能な交通利便性です。
渋谷、六本木、銀座などの都心主要エリアはもちろん、神奈川や埼玉方面まで幅広いエリアへアクセスできます。
施設内は重厚感とデザイン性を兼ね備えた空間で、集中して作業ができる環境です。
周辺環境も魅力的で、恵比寿ガーデンプレイスをはじめ、多くの大手企業が本社を構える商業エリアに位置しています。
充実した付帯サービスも特徴で、受付サービスやテレフォンアンサリング(電話対応)、高速インターネット環境、ドリンクサービスなどを完備しており、プロの環境で、快適なテレワークを実現できるでしょう。
項目 | 詳細 |
利用料 | 要お問い合わせ |
住所 | 渋谷区恵比寿南1-1-1 ヒューマックス恵比寿ビル 6F・7F・8F |
アクセス | 恵比寿駅徒歩1分 |
URL | https://www.regus-office.jp/ebisu-area/ebisu/ |
(2)TOKYOシェアオフィス墨田
東京都により開設され、公益財団法人東京しごと財団が運営する公共のサテライトオフィスです。
築45年以上の建物をリノベーションして誕生した施設で、テレワークによる柔軟な働き方を推進しています。
3階建ての建物には、フロアごとに特徴の異なる多彩なワークスペースが用意されている点が魅力です。
具体的には、コワーキングスペースや個室、会議室のほか、工房や配信スタジオ、レンタルオフィスまであります。
さらに、仕事で使用するモニターやマウスなどの無料貸出しサービスがあり、コーヒーマシンも無料で利用可能です。
ゆったりと気兼ねなく過ごせる環境が整っています。
なお、利用対象は、都内在住または都内在勤で企業等で働く方(個人事業主含む)です。
個人での利用も歓迎しており、会員登録することで施設を利用できます。
項目 | 内容 |
利用料 | 15,400円~/月(レンタルオフィス)165円/30分(時間利用)1,485円/日(1Dayプラン) |
住所 | 東京都墨田区本所3-15-5 |
アクセス | 本所吾妻橋駅徒歩9分 |
営業時間 | 月~土曜日 9:00~20:00(日曜・祝日・年末年始除く) |
電話番号 | 03-5610-7039 |
URL | https://tso-tokyo.jp/ |
(3)OFFiTs淀屋橋
大阪のビジネスの中心地・淀屋橋に位置する「OFFiTs淀屋橋」は、音や色にこだわり抜いた、大人の働く時間と空間を追求したシェアオフィスです。
4名から10名まで対応可能なプライベートオフィスを完備し、全入居者が自由に利用できるラウンジスペースも設置しています。
そのほか、予約制のミーティングルームやナップルームなど、多彩な共用施設も魅力的です。
施設内は個別空調を完備し、周囲を気にせず通話できるフォンブースも完備されています。
さらに、女性に嬉しいパウダールームがあるなど、快適な業務環境です。
ラウンジスペースにはフリードリンクコーナーや喫煙室もあります。
法人登記にも対応しているため、支店や支社としての利用も可能です。
西日本の中心都市・大阪でのビジネス拡大の拠点として、初期費用を抑えながら契約後すぐに業務を開始できるでしょう。
項目 | 内容 |
利用料 | 4名個室 ¥174,000〜/月 |
住所 | 大阪市中央区平野町2-5-4 KTビル2F・3F |
アクセス | 淀屋橋駅徒歩5分、北浜駅徒歩5分 |
HP | https://offits-work.com/office/yodoyabashi/ |
(4)OFFiTs本町
2024年春、大阪・本町エリアに誕生した新しいシェアオフィスブランド「OFFiTs本町」は、ビジネスの中心地に位置する快適なワークスペースです。
伊藤佑クリエイトセンターがリブランドされ、より進化した形でオープンしました。
施設の特徴は、1名から20名まで対応可能な多様なプライベートオフィスを完備している点です。
自然光を取り入れた明るく開放的なコワーキングスペースや、新設された屋上テラスなど、気分に合わせて柔軟に作業場所を選べます。
共用エリアには、緑あふれる中庭を望むラウンジスペースも設置されました。
挽きたてコーヒーが楽しめるドリンクコーナーも完備し、リフレッシュしながら仕事に取り組める環境を整えています。
ビジネスサポート面では、法人登記対応や会議室の予約利用が可能です。
立地面は本町駅・堺筋本町駅からともに徒歩3分という好アクセスで、大阪のビジネス街の中心に位置します。
取引先との打ち合わせや従業員の通勤にも便利です。
個人事業主からスタートアップ、支店開設まで幅広いニーズに対応し、初期費用を抑えた現実的な拠点作りが行えるでしょう。
項目 | 内容 |
利用料 | 15,000円~/月 |
住所 | 大阪府大阪市中央区久太郎町3-1-6 伊藤佑ビル大阪本町6F〜8F |
アクセス | 本町駅徒歩3分、堺筋本町駅徒歩3分 |
HP | https://offits-work.com/office/hommachi/ |
(5)billageOSAKA+大阪センタービル
billage OSAKA+ 大阪センタービルは、大阪の中心的なビジネス街である本町に位置する、テレワークに最適なレンタルオフィスです。
大阪メトロ御堂筋線・中央線・四つ橋線「本町」駅14番出口から直結という抜群のアクセスを誇り、雨の日でも快適に通勤できます。
施設内には、1人用のブース型から14人用の大規模個室まであり、多様なニーズに対応可能です。
デスクやチェアなどの基本的な家具・什器は備え付けのため、最小限の荷物ですぐに業務を開始できます。
会員専用エリアにある、作業や打ち合わせに利用可能なラウンジスペースも便利です。
さらに、Web会議用の電話ブースや、周囲を気にせず商談できる会議室も用意されています。
会議室については、会員なら週2時間まで無料で利用可能です。
そのほか、徒歩4分の場所にあるbillage OSAKA野村不動産御堂筋本町ビルのコワーキングスペースも利用できます。
フリードリンクサービスやスタッフ常駐など、快適な業務環境を支えるさまざまなサービスが充実している点が魅力です。
項目 | 詳細 |
利用料 | 39,500円~/月 |
住所 | 大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪センタービル6F |
アクセス | 本町駅14番出口直結 |
URL | https://billage.space/osaka/osaka_center |
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開放感のあるラウンジスペースには、長時間の作業でも疲れにくい家具を完備しています。
また、フリードリンクサービスも利用できるため、カフェのような快適な雰囲気で仕事に集中することが可能です。
オフィス街の中心に位置し、公共交通機関のアクセスも抜群で、通勤のしやすさはもちろん、取引先との打ち合わせなど、ビジネスの拠点としても申し分ありません。
設備面では、高速インターネット環境やOA機器、複合機などを完備しているほか、データに基づいた「緑視率」や「BGM」設計により、集中力を高める工夫も施されています。
共用スペースと必要に応じたプライベートオフィスを組み合わせることで、コストを抑えながら充実した環境を確保できるでしょう。
テレワークの拠点として、快適さと効率性を兼ね備えたOFFiTsをぜひご検討ください。
まとめ
テレワークの普及により、自宅以外での作業環境を求める人が増えています。
オフィスを選ぶ際は、料金、立地、サービス内容の3つの観点から比較検討することが重要です。
おすすめ施設として、リージャス恵比寿ビジネスセンターやTOKYOシェアオフィス墨田、OFFiTsシリーズなどが挙げられます。
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