士業として独立開業を考える際、オフィス選びは重要な決断の1つです。
弁護士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士など、多くの士業の方は「自宅開業」と「賃貸オフィス契約」の間で悩むことが少なくありません。
自宅開業はプライバシーや機密保持の面でリスクがあり、一方で賃貸オフィスは初期費用や月々の負担が大きいという課題もあります。
そこで注目したいのが「レンタルオフィス」という選択肢です。
本記事では、士業の開業にレンタルオフィスが適している理由や選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
低コストで信頼性の高い事務所を構えたい方は、ぜひ最後までお読みください。
士業はレンタルオフィスで開業できる

多くの士業の方が、レンタルオフィスを活用して開業されています。
弁護士、税理士、社会保険労務士、行政書士など、各士業には開業のための要件が定められていますが、レンタルオフィスでもそれらの要件を満たすことが可能です。
通常、士業の開業には、業務の実態を証明できる執務スペースが求められます。
この点、法人登記が可能で、電話対応や郵便受け取りなどの基本機能が備わったレンタルオフィスであれば、問題なく開業・運営できるでしょう。
都心の一等地では、賃貸オフィスの初期費用や月額費用が高額になりやすいことから、オフィス利用を避ける方もいるでしょう。
この点、レンタルオフィスなら低コストで好立地に事務所を構えられるため、特に独立開業を目指す士業の方に選ばれています。
士業がレンタルオフィスを使うメリット3つ

レンタルオフィスは士業の開業において、以下の3つのメリットがあります。
- オフィスコストを抑えられる
- 好立地にオフィスを構えられる
- 柔軟な利用ができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1.オフィスコストを抑えられる
レンタルオフィスを使うことで、初期費用が抑えられます。
賃貸オフィスでは敷金・礼金・内装工事費など数百万円の初期投資が必要になりますが、レンタルオフィスではそれらがほとんど不要です。
月額数万円程度から利用を開始できるため、資金の少ない開業時には特に魅力的でしょう。
デスクやチェア、インターネット環境、複合機などのオフィス設備が最初から整っているため、自前でそろえる手間とコストも省けます。
共用の会議室や応接スペースも必要なときだけ利用できるため、固定費を抑えながら必要な機能を活用できる点も、レンタルオフィスの強みです。
メリット2.好立地にオフィスを構えられる
士業にとって、事務所の立地は信頼性に直結する重要な要素です。
レンタルオフィスを利用すれば、なかなか手が届かないような駅近や一等地のビジネス街に事務所を構えられます。
名刺やホームページに記載する住所の印象は、クライアントからの信頼獲得に影響する点です。
また、顧客との面談機会が多い士業にとって、アクセスの良さは重要なポイントでしょう。
クライアントが訪問しやすい立地であることは、新規顧客の獲得や既存顧客の満足度向上につながります。
好印象のビルに入居することで、専門家としての信頼感も高まるでしょう。
メリット3.柔軟な利用ができる
レンタルオフィスの契約は一般的に短期間から可能なため、事業の成長に合わせて柔軟な利用ができます。
例えば、業務の拡大に応じてより広いスペースへの移行や、必要に応じた会議室の利用など、状況に合わせた柔軟な運用が可能です。
来客の頻度に応じて会議室を予約したり、バーチャルオフィスと組み合わせて利用したりと、自らのビジネススタイルに合った使い方ができるでしょう。
独立したての士業はクライアント数や業務量の変動が大きいため、この柔軟性の高さは大きなメリットです。
士業がレンタルオフィスを使うデメリット3つ

士業のレンタルオフィス利用にはメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。
- 内装を自由に変えられない
- セキュリティ面に注意が必要
- 長期利用では割高な場合もある
自らのビジネスにおいて許容できるかを判断しましょう。
デメリット1.内装を自由に変えられない
レンタルオフィスでは、基本的に内装やレイアウトを自由に変更できません。
事務所の雰囲気やブランディングにこだわりたい士業の方にとっては、この制限がデメリットになります。
看板の設置や壁の色変更など、物理的な改変はほとんどの場合認められていないからです。
クライアントが訪問した際に「貸しスペース感」を感じさせてしまい、独立した専門家としての印象が薄れる可能性もあります。
長期的なブランド構築を重視する場合は、賃貸オフィスのほうが良い場合もあるでしょう。
デメリット2.セキュリティ面に注意が必要
士業は顧客の機密情報を多く扱います。
レンタルオフィスでは、ほかの利用者と一緒に共有スペースを使用するため、情報漏えいのリスクに注意が必要です。
完全個室でない場合は、会話が外部に漏れる可能性もあります。
また、共有Wi-Fiを使用する場合は、ネットワークセキュリティにも気を配る必要があるでしょう。
書類の保管方法や面談時のプライバシー確保など、日常的な業務においても常にセキュリティを意識した運用が求められます。
デメリット3.長期利用では割高な場合もある
短期間の利用ではコスト面でメリットがあるレンタルオフィスですが、長期間利用する場合は必ずしも経済的とは限りません。
月額料金に加えて、会議室利用料や各種オプションサービスの費用が積み重なると、想定以上の支出になることがあるからです。
事業が拡大して人員が増えた場合、レンタルオフィスでは対応しきれなくなる可能性もあります。
オフィス選びでは将来的な事業計画を考慮し、長期的なコスト比較を行った上で判断しましょう。
士業のレンタルオフィス利用でよくあるトラブル3選

士業がレンタルオフィスを利用する際には、以下のようなトラブルに注意が必要です。
- レンタルオフィスが事務所要件を満たさない
- レンタルオフィスが法人登記できない
- 受付や郵便対応などサービスの質が低い
事前に把握して、トラブル回避につなげましょう。
(1)レンタルオフィスが事務所要件を満たさない
士業は、開業のために特定の事務所要件を満たす必要があります。
税理士や行政書士など一部の士業では、専用の執務スペースが必要とされており、シェアタイプのオープンスペースでは登録を認めないケースがあるため注意しましょう。
事前に各士業の登録要件を確認せずにレンタルオフィスを契約してしまうと、開業手続きの段階でトラブルになる可能性があります。
同じ士業でも管轄する登録機関によって運用が異なる場合もあるため、契約前に必ず所属予定の士業団体や管轄機関に確認することが重要です。
(2)レンタルオフィスが法人登記できない
利用するレンタルオフィスが法人登記できないケースにも注意しましょう。
すべてのレンタルオフィスが、法人登記に対応しているわけではありません。
物件のオーナーや管理会社の方針により、登記利用を禁止しているケースもあります。
契約時に「法人登記可能」と明記しているか確認せずに契約してしまうと、後から住所変更が必要になるなど、手間とコストが発生しかねません。
士業の場合は、単なる法人登記だけでなく、前述のとおり「士業登録」が可能かも重要なポイントです。
契約前に必ず「士業登録可」かどうか、運営会社に確認しましょう。
(3)受付や郵便対応などサービスの質が低い
レンタルオフィスのサービス品質は施設によって異なります。
例えば、受付スタッフの対応が不適切だと、訪問したクライアントに悪い印象を与え、ビジネスチャンスを逃しかねません。
郵便物の紛失や誤配達が発生すると、重要な書類が届かないなど業務に支障をきたすこともあるでしょう。
外部委託の運営体制を取っているレンタルオフィスでは、スタッフの入れ替わりが頻繁で、サービスの質が安定しないケースもあります。
契約前に実際の対応を確認したり、利用者の口コミや評判を調べたりすることが重要です。
士業がレンタルオフィス選びで重視したい4つのポイント

士業がレンタルオフィスを選ぶ際には、以下の4つのポイントを重視すると良いでしょう。
- 信用を確保できるか
- 静かな環境を確保できるか
- 機能性が高いか
- コスパが良いか
このポイントを総合的に判断して、自らの業務スタイルに合ったレンタルオフィスを探してみてください。
ポイント1.信用を確保できるか
レンタルオフィスを選ぶ際は、信用につながる住所で法人登記できるか、受付や会議室の体裁が整っているかなどを重視すると良いでしょう。
一等地の有名ビルに入居しているレンタルオフィスは、名刺やホームページに記載するだけでも信頼感につながります。
同じ施設に他の士業や法人利用者が多いかも、信用を確保できるか判断する材料の1つです。
実績のある企業や士業が多く入居している施設は、それだけで信頼性が高いと言えるでしょう。
ポイント2.静かな環境を確保できるか
士業の業務では、クライアントとの面談や電話での相談など、静かな環境を要するシーンも少なくありません。
レンタルオフィスを選ぶ際は、防音性の高い個室があるか、ほかの利用者の声が気にならない構造かを確認することが重要です。
機密性の高い相談を受ける場合、音漏れは深刻な問題となります。
内覧時には実際に部屋の中で会話をしてみて、外からどの程度聞こえるか、また外の音がどの程度聞こえるかをチェックすると良いでしょう。
音漏れしやすいオープンスペースタイプのシェアオフィスは、士業の事務所としては避けた方が無難です。
ポイント3.機能性が高いか
業務を効率的に進めるためには、必要な機能がそろっていることも重要です。
高速なインターネット環境、複合機、会議室、書類保管用のロッカーなど、業務に必要な設備が充実しているかをチェックしましょう。
郵便物や宅配便の受け取り、来客対応などのバックオフィス機能も士業の業務ではあると便利です。
さらに、予約や契約、支払いの手続きがオンラインで完結するなど、業務効率を高める仕組みが整っているかもポイントとして挙げられます。
この機能が充実していれば、本来の専門業務に集中できる環境が整うでしょう。
ポイント4.コスパが良いか
コストパフォーマンスは、開業したての士業にとって見逃せない判断基準です。
月額料金だけでなく、会議室利用料やオプションサービスの料金、更新料なども含めたトータルコストを比較しましょう。
見かけの月額料金が安くても、実際に必要なサービスを追加すると高額になるケースもあります。
単に月額料金(基本料金)が安いだけでなく、必要な機能がそろっており、クライアントに好印象を与えられる環境かを総合的に判断しましょう。
将来的に事業拡大した際に、同じ施設内で移転や拡張がしやすい契約形態かも検討ポイントになります。
士業のレンタルオフィスなら「OFFiTs」をご検討ください

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まとめ
士業の開業にレンタルオフィスを活用することで、初期費用を抑えながら好立地で信頼性の高い事務所を構えられます。
選ぶ際は、信用性、静かさ、機能性、コストパフォーマンスの4つのポイントを重視し、自らの業務スタイルに合った施設を選ぶことが重要です。
レンタルオフィス「OFFiTs」は、士業の開業に必要な要素をバランスよく備えた理想的な環境が整っています。
大阪市中央区という好立地に位置し、完全個室の執務スペースと充実した共用設備が魅力です。
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